動物福祉とは
『わたしは実験動物の福祉向上に貢献したい』 こんな志望動機を採用面接の場で聞いたことがあります。 「実験動物の福祉」って何でしょうか? 教科書的には「5つの自由 (five freedoms)」 ① 飢えと渇きからの自由 ② 不快からの自由 ③ 痛み、外傷や疾病からの自由 ④ 正常な行動を表す自由 ⑤ 恐怖や苦痛からの自由 と、「3Rs (three Rs)」 ① Replacement (動物を使わない方法への代替) ② Reduction (使用動物数の削減) ③ Refinement (実験方法の洗練、苦痛の軽減) に配慮し実践することとされています。 では、わたしたち実験動物技術者ができることは何でしょう? わたしはエーテックに入社した人たちの最初の研修を受け持っていますが、その中で「当たり前のことを間違いなくやることが動物福祉の第一歩」と話し、そのように仕事をしてもらうことを求めています。 実験動物の飼育をサポートするわたしたちがやる当たり前のこととは、 適切な給餌と給水 適切な方法、頻度の飼育ケージ交換(動物の居住スペースの清掃) 動物を苦しめることなく取り扱うこと、そのためには動物に慣れること です。加えて、 動物について「もっと知りたい」と思う姿勢で仕事をすること が大切なポイントだと考えながら社内教育に取り組み、社員の皆さんとともに実験動物の福祉向上につなげられればと考えています。 |