〇実験動物飼育管理業務全般
『私たちは、有資格者を中心に専門知識に基づいた実験動物の管理、飼育施設の管理を行います。』
「実験動物の管理」
実験動物にはいろいろな種類がいます。
それぞれの動物に対応する専門知識を身につけたスタッフが、動物の日常管理(状態観察、給餌給水、飼育ケージ交換など)はもちろん、飼育器材類の洗浄作業、体重測定や採血等の実験補助など、動物実験に係る業務全般をサポートしています。
また、私たちの仕事には、感染症の発生や拡大を未然に防ぐという使命があります。
動物の感染症が発生し多数の動物が罹患してしまうと、実験の停滞や中止になる可能性があります。近年では、免疫力が弱い動物を扱う実験も増えており、命に直結するケースも考えられます。
そのため病気を発生させてしまう微生物(病原性微生物)を飼育施設に侵入させない、万が一発生しても素早く除去し感染拡大を防ぐことを目的として、施設の清掃と消毒作業や飼育器材の洗浄、消毒、滅菌作業がとても重要となります。ただ綺麗にするのではなく、感染症予防の知識を持って作業することが非常に大切です。
「飼育施設の管理補助」
昨今、動物を飼育する施設も様々となっています。ケージを収容する棚(飼育ラック)についてもいろいろな種類が増えてきました。飼育室の清浄度なども実験目的により多岐にわたります。飼育条件を一定に保つため温湿度や気流の管理、臭気、照度、騒音などにも気を付けなければなりません。また施設利用者が着用するマスクや手袋など、消耗品類の在庫管理も施設管理に含まれます。
それぞれに対応できる知識を持ち、動物がストレスなく快適に過ごせるよう環境を整え、健康な動物を研究者に提供するための管理が大切な仕事となっています。
これらの作業を行い、365日の管理体制で実験動物のwell-beingを考えて、研究をサポートしています。
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